カントン包茎手術とは?
包茎にはいくつかの種類があり、そのひとつがカントン包茎です。包茎というのは男性器のペニスの先端部である亀頭が包皮に包まれて状態のことを指し、完全に包まれているものは真性包茎、勃起したり手を使って露出することができるのは仮性包茎と呼ばれます。カントン包茎の場合には、亀頭が露出するものの包皮に余裕がなく勃起することで亀頭を圧迫してしまう状態になるものです。
カントン包茎の状態は、勃起すると痛みを感じるだけでなく最悪の場合には亀頭への血流が滞り鬱血することで壊死させてしまうリスクがあります。このようなことから生殖活動に大きな影響を与えるだけでなくその機能を失わせる可能性があるため病気として扱われ、治療の対象となっています。
このため健康保険を使って手術を受けることができ、仕組みとしては亀頭を圧迫する包皮を切除するというものです。カントン包茎に限らず皮膚を切除するだけですから、日帰りで行えるほか1週間程度で日常生活に戻ることができます。
保険を使うためには?
カントン包茎は治療の対象とはなっているものの保険を適用してもらうためには、いくつかの条件があります。ひとつは、手術を行ってもらうクリニックが保険適用が可能な施設であることで、例えば美容整形クリニックが行っている場合には、その性質上保険適用ができないケースがあります。
またカントン包茎は真性包茎とは異なって亀頭への圧迫などの症状をみる必要があり、治療の必要性がある状態であると診断されなければなりません。
保険を使ってカントン包茎の手術を受けることができるのは、泌尿器科のほか包茎手術を行っている整形外科などがあります。美容整形クリニックと標榜していても健康保険が使えるところもあるため、事前に調べておく必要があるものです。
それと健康保険を使って行える包茎手術は環状切開法と呼ばれる方法と緊急時に行われる背面切開法に限られ、その他の方法による包茎手術は保険の適用外になるので注意が要ります。
まとめ
カントン包茎は、場合によっては男性器のペニスに対して致命的なダメージを与えることが考えられ、そのようなことになれば生殖機能を失うことにも繋がります。このような理由からカントン包茎はその状態によっては治療の対象となっており、健康保険を使った手術を受けることが可能です。
ただし、保険を使うためには、保険適用が可能なクリニックであることや手術方法などが限られますから、事前に調べておくことが重要となります。