保険を適用したうえでカントン包茎手術の安さに違いはあるのか

カントン包茎治療で保険が適応される条件とは

カントン包茎は亀頭の付け根と陰茎全体が皮膚で覆われた包茎のことを指します。この包茎の場合、勃起や性行為時に無理な力が加わることで起きる裂傷と、この裂傷から黴菌が入って発症する包皮炎症をいう疾病を患いやすいのが特徴です。

何度も裂傷と包皮炎症を繰り返していると、日常生活に支障をきたすことになるので泌尿器科と形成外科を受診すれば、医師の判断によってカントン包茎治療が必要と診断されます。この診断が下されれば健康保険が適応する治療を受けられて、全治療費の3割負担しか掛からない安い金額でカントン包茎を治すことが可能です。

この3割のみの安さが目立つ泌尿器科・形成外科ですが、実施されているカントン包茎手術は1種類のみで、全額自己負担となる美容外科で実施されている先端技術を駆使した治療を受けられません。なお、美容外科を受診した際はたとえ疾病を患っていたとしても、保険は適応されないのでどんな場合でも全額負担となります。

各医療機関で実施されるカントン包茎手術の種類

一般的な形成外科・泌尿器科で実施されてるカントン包茎手術は、「切開法」です。これはカントン包茎だけでなく真性包茎・仮性包茎でも実施される手技で、麻酔をしたうえで陰茎部分の皮を取り除いていきます。メスで陰茎の表面に傷をつけて皮を取り除くのですが、傷の箇所を縫合する必要があるので約1週間後に抜糸処置を受ける必要もあります。

多くの医療機関で実施している保険診療では、大半がこの手術になるといっていいでしょう。全額自己負担となる美容外科の場合は「ピーリング施術」「レーザー手術」の2種類が主流で、どちらも美容外科分野の手技で一般的な医療機関では実施されていないのが特徴です。

ピーリング法とは表皮を取り除ける薬品を陰茎に塗布するだけで、傷ができることもなく10分程度で処置が終わる包茎手術です。レーザーに至っても0.01mmの皮のみを取り除くため痛みもなく、術後のその日に入浴しても構いません。

まとめ

以上、カントン包茎手術の保険が適応される医療機関と、各医療機関で受けられる施術の種類についてでした。安さが魅力の保険診療の場合、「切開法」という従来からある古典的な手術でしかカントン包茎治療がなされていないのが特徴です。

これはあくまでも併発している疾病を取り除くことに主軸を置いているからです。ところが全額自己負担の美容外科の場合、カントン包茎を治療になるため効率よく治療ができて、患者に負担を掛けない美容外科領域の先端治療を実施されています。